2018年1月6日土曜日

イングリット・フジコ・ヘミングさんからみなさんへのメッセージ

2018年最初の「災害で消えた小さな命展4」は、東京で2ヶ所連続での開催です。
多くの方に来ていただきたいと心から願っています。

1月4日、帰国中だった、「災害で消えた小さな命展」の参加作家さんの一人、
ピアニストのイングリット・フジコ・ヘミングさんに、命展の活動のご報告とフジコさんの動物たちへの想いをお聞きしたくて、フジコさんのご自宅にお伺いさせていただきました。
フジコさんは、命展パート2からずっと参加してくださっています。

フジコさんの東京のご自宅には、現在猫が25匹いるそうです。
全て保護した猫ばかりです。
パリのお家にも、たくさんの保護した猫や犬がいて、フジコさんの帰りを待っているそうです。


 
この子は猫のノエルちゃん。
グリーンの目がとてもきれいでした。
 
私も一緒に写真を撮っていただきました。
 
 
フジコさんは、若い頃からずっと、人間の都合で見捨てられた動物たちの命を見つめ続けてこられた方です。
世界中で起きている動物たちが犠牲になっていく様々な問題・・約1時間、フジコさんはお話をたくさんしてくださいました。
その中で、戦争の時のお話がありました。
フジコさんは、日本とドイツで戦争を体験されています。
ドイツでのお話です。
空襲から逃れるために、防空壕にみんな逃げるのですが、そのときに動物を連れてきた人たちは防空壕に入れてもらうことができなかったそうです。
だから多くの人は、動物は家に残して防空壕に避難しました。
空爆が終わり、家に戻ると動物たちはみんな、空襲で亡くなっていたそうです。
日本で体験された時は、大切な家族の犬は軍に取り上げられ、猫は空襲で亡くなったそうです。
そのことが、ずっとフジコさんの心の中にあって苦しいとおっしゃっていました。

戦争も災害も変わらないと思いました。
何十年経っても、人間が持つ命に対する価値観は本当に変わらない。
動物たちは人間の道具になるために作られた命ではなく、私たちと同じ、ただ生きるために生まれてきた命です。

私はペット同伴避難(人と動物が一緒に安全な室内にいることが出来る避難所)の実現を、東日本大震災の時から、ずっとずっと訴えてきました。
しかし、何も起きていない日常生活の中での命に対する価値観が変わらなければ、災害時など変わるはずがないと思いました。

命展パート4では、災害だけではなく、日常生活の中で人間の身勝手により命を亡くした動物たちの絵も展示しています。
フジコさんの描いてくださった原画も展示されます。
どうか、本当にたくさんの方々に会場に来ていただき、様々な命と向き合い、大切なことを心で感じていただけたらと思います。

~フジコ・ヘミングさんから、みなさんへのメッセージです(5分)~
とても大切なことをお話されています。是非、聞いてください。
 
※ 「災害で消えた小さな命展」in 東京
① 一口坂ギャラリー(1月8日~13日)

② あーとすぺーす肉球画廊(1月16日~20日)


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